2017年4月18日
来たる4月23日にフランスで大統領選挙の第1回投票が行われます。
世界の流れを左右する注目すべき選挙です。
本日の朝日新聞デジタル版に仏大統領選に関する興味深いインタビュー記事が掲載され、私の大学時代の指導教官のコメントもありましたので紹介します。
仏大統領選 ポピュリズムの裏でエリート支配(インタビュー) オピニオン特集
米国トランプ大統領の台頭で認知度が高まりメディアでもよく目にするようになった”ポピュリズム”という政治思想。
私が初めて”ポピュリズム”という言葉を知ったのは今から20年以上前です。
アルゼンチン・ベルグラーノ大学でアルゼンチン現代政治史を学んでいた頃、授業内で”第一次ペロン政権( 1946年 –1955年)と第二次ペロン政権(1973年 -1974年)の比較”という課題を与えられました。
ペロンはアルゼンチンのポピュリズムを代表する人物です。マドンナが主役を演じて話題となった映画「エビータ」をご覧になったかたは、なんとなく当時の時代背景がおわかりになると思います。
ペロンは、支配層、既得権力に抵抗し、大衆に直接訴えかけることで絶大な支持を集めました。
これぞ民主主義、と最初は思いましたが、調べていくうちに大衆迎合主義は国の破たんをもたらすという結論に至りました。このテーマについては、折をみて詳しくまとめたいと思っています。
北朝鮮の動きが米国との緊張を生み、世界は再び分断の方向へと向かっています。
今こそ、ポピュリズムの過去の歴史を再認識し、失敗を繰り返さない努力をすべき時ではないでしょうか。