2019年1月31日

メンバー紹介ー永見行崇さん(p)ー

ピアニスト永見行崇さん。

ありとあらゆる才能をお持ちの永見さんの活動は多岐にわたり、作曲はもちろん、国内のみならず海外来日アーティストのサポートや、映画音楽なども担当されています。
 

もう何年も前に初めて動画を拝見したとき、空から何かが舞い降りてきたような特別な感覚を抱きました。「このかたと演奏したい」と思いすぐにHPを検索しましたが、永見さんのプロフィールに書いてあるキャリアと全く不釣り合いな自分の現状を鑑みて、コンタクトには時期尚早と諦めました。

時は流れて2年前。

レギュラーでお世話になっている渋谷eplus LIVING ROOM CAFE & DININGで共演者を探すことになり、真っ先に思い浮かんだのは永見さんでした。

腹を括り、清水の舞台から飛びおりる気持ちで連絡したところ、永見さんは拍子抜けするほど軽やかにキャッチして下さいました。この時の喜びはちょっと形容しがたいです。

こうして念願の共演がスタートし、月一のペースでご一緒することになりました。

この2年間、永見さんから学んだことは枚挙にいとまがありません。

音楽的な面はもちろん、哲学的な面でも深く影響を受けました。

2枚目CD制作を考え始めた頃、永見さんが「僕は、万人に80%くらい受け入れられるものではなく、ある人には120%、また違う人には20%かもしれない、そういう作品を作りたいです。」と仰って深い感銘を受け、プロデュース依頼を決意しました。

また、制作中このようにも仰いました。

「レコーディング時にミドリさんが作ってくれた手料理のように、見た目は素朴だけれど、素材の味が引き立つ美味しさを感じられるような作品にしたいのです」

それは、拘りを捨て切れなかった私に何が一番大事かを気づかせるための、喝を入れてくれる言葉でした。

永見さんの言葉は誰かの引用ではなく永見さんご自身から生まれる言葉で、その独自性が永見さんの創造する音楽の根幹をなしていると思います。

永見さんの存在なくして、異色の作品となった「HOME」の誕生はありえませんでした。

永見さんとの出会いがなければ、憧れのモーションブルー横浜で演奏できる機会にも恵まれませんでした。感謝の気持ちを、ベストを尽くすパフォーマンスで伝えたいと思っています。


 
今回のライブの肝となる永見さんのピアノは、信頼されている強力な共演者お二人の演奏と共にさらに輝きを増し、より一層美しい音色を奏でてくれるに違いありません。

みなさま、どうぞお楽しみに!!!


プロフィール  永見行崇(p)

Yukitaka Nagami

島根県出雲市生まれ。
 
5歳よりクラシックピアノを学ぶ。
 
九州芸術工科大学芸術工学部音響設計学科卒業後、N.Y.にてジャズピアノを、西アフリカのセネガルにて民族打楽器サバールを学び、2001年から4年に渡り劇団四季ミュージカル「LIONKING」に打楽器奏者として出演。
 

ピアノの打楽器的な側面を生かしつつメロディアスに音をつむぎ、大学で学んだ聴覚心理学を生かし、心と身体に響く音をデザインし続けている。
 

日本的な情景を映し出す独特な“間”、幻想的な旋律と響きに満ちたピアノによるオリジナル曲を主体としたソロアルバムを7枚発表。
 

世界中のリズムやメロディーをバランスよく取り入れたアレンジとトラック制作を得意とし、現在は関東を拠点としてライブ活動のみならず、映画やTV番組などへの楽曲提供、サウンド・プロデュースなど、幅広く制作活動を行っている。


 
HP:http://nagamiyukitaka.com/