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8月9日ライブ報告(長文です)


2nd CD 「HOME」リリースライブ記念すべき第1回目は、広島市西区にあるGallerycafe 月~yue~さんでした。

ずっと広島市内で演奏したいという希望はあったのですが、市内に在住経験はなく知り合いが少ないうえ、「広島市は集客が難しい」という評判をあちこちで聞いていたので一歩を踏み出せずにいました。

そんな中、ピアニスト永見さんが素敵なご縁を運んでくれました。

約10年前から永見さんが演奏されている、Gallerycafe 月~yue~さんを紹介してくださったのです。

yueさんの住所が西区にあり、さらに古民家を改装されたギャラリーと聞き、

第1回にこれほど相応しい場所はないと思い、ライブ開催を依頼し快諾して頂きました。

西区には忘れられない思い出があります。

2012年暮れ、西区にあるホスピスで、亡き母と1か月間寝起きを共にして生活しました。

母は胆管がんでした。病が見つかった時はすでに他臓器転移や骨転移、リンパ節転移もあり、入院先の広島市民病院からこのホスピスへの転院をすすめられました。

何度も家族会議を開き葛藤の時間を過ごしました。 葛藤に次ぐ葛藤の末、母にありのままを話し、母の決断に従って転院することになりました。私は母を看取るまで神奈川には戻らない決心をしました。

ホスピス生活の間、同じ西区に住んでいた心友Cちゃんは私たちを200%サポートしてくれました。

時々泊りに行かせてもらったり、ご飯をご馳走になったり、当時保育園児だった娘をCちゃんが運営していた自主保育に参加させてもらったりと、お世話になった内容をあげればきりがありません。

経験者ならおわかりだと思いますが、愛する人と最期を過ごす時間は、終わりの見えないとてもフワフワした不安定な時間でもあります。

Cちゃんの支えがなければ、私は間違いなく精神的に壊れていたと思います。

Cちゃんのお陰で1か月間、地に足を付けて過ごすことができました。

そして、2012年の大みそかに、母は静かに息を引き取りました。

西区は母との最期の時間を過ごした場所でした。

それからわずか数か月後、青天の霹靂とも言うべきことが起こりました。

お世話になったCちゃんが急性リンパ性白血病と診断されたのです。

あれから今年で満5年を迎えました。

この5年間のことはとても一言では語れません。

Cちゃんが病に向き合ってきた姿はおそらく悟りを開いていく人の姿と同じだと思います。Cちゃんの生命力と精神力は果てしなく大きくて、私は一生かかっても恐らく追いつくことはできないだろうと思います。

この5年間、「いつかみどりんのライブに行きたい」とずっと言ってくれていました。

今年、Cちゃんにライブの話をしたら「(西区)古江なら行けるわー!」と言ってくれて、さらに、ライブ前後のホームステイもさせてくれました。

yueさんのおかげで、Cちゃんをライブに招待するという一つの夢をかなえることができました。

 

当日はおかげさまで満席のお客様にご来場いただきました。

ひとえに皆様のおかげです。心から感謝の気持ちで一杯です。

ライブの模様をオーナーさんがブログで詳細に伝えてくださっています。 ありがとうございます☆

ブログにも書いて下さっている通り、あたたかいお客様のおかげで、とても和やかに演奏をさせて頂くことができました。

また、昨年、三次の祈りコンサートで共演したバンドリンと7弦ギターのショーロ・デュオBossa no Arさんにはゲストとしてライブに華を添えて頂きました。

去年演奏した「Eu não existo sem você」を3人で、2ndからは「Corcovado」を永見さんも加わって4人で演奏しました。また、お二人で「Choro de mãe(母のショーロ)」をご披露頂きました。

ミチコさんといわみんさんは広島で私が頼りにしているアーティストさんです。 今後また是非共演ライブを企画したいと思っています。 もう一人、ずっとライブに来てもらいたかった大切な人が来てくれました。 姉です。去年の三次ライブは都合がつかず来れなかったので、今年は絶対行くと早くから予定してくれていました。 姉は中学生だった私に洋楽の素晴らしさを教えてくれ、音楽の扉を開いてくれた人です。

CD収録曲「Where do you start?」は姉が教えてくれたKenny Rankinのアルバム「A Song For You」で知り大好きになりました。

今回のアルバムにこの曲を含めたのは姉への感謝の気持ちも込めています。

姉は「ライブが終わらないで、と思った、いつまでも聴いていたかった」と話してくれました。アルバムも何度も聴いてくれているそうです。

また、姉が声をかけてくれて、可愛い姪がお世話になっているピアノの先生方や、姉の素敵なお友達も来てくださいました(素敵な花束をありがとうございました💖)。

オーナーさんの拘りや思い出が一杯詰まった空間で記念のライブを開催させていただけたことを大変光栄に思います。 改めて、yueさんとの縁を繋いでくださった永見さんに感謝です。 初めての場所で極度に緊張していた私を、あの手この手でさりげなくリラックスさせようしてくれた永見さんのサポートのおかげで、無事第一夜を終えることができました。

そう、永見さんは演奏時も演奏以外の時も常にさりげない存在感を放っておられていて、それこそが永見さんの魅力なんだなあーと、残り2日間で確信しました♫ 

8月10日のライブレポに続く~


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