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Festa da cumeeiraと上棟式


現在、CD冊子に含める収録各曲の説明文を書いています。

アントニオ・カルロス・ジョビンの「Águas de março 3月の雨」の歌詞をまとめていて、一つ気がついたことがありました。

歌詞中に「Festa da cumeeira」というのが出てきます。

Cumeeiraという固有名詞のお祭りなんだろうなあと今まであまり深く気に留めず歌っていましたが。。。

とあるページに「3月の雨にはMatita PereiraやFesta da cumeeiraなどブラジルの民間伝承が出てきます。」と書いてあるのを読んで、改めて、Festa da cumeeiraってなんだろう?と疑問に思い、グーグルで検索してみました。

そうしたら、なんとビックリ。日本の上棟式にそっくりな儀式だったことがわかりました。

こちらのページより写真と説明書き一部を抜粋

ENTENDO MELHOR A TRADIÇÃO

FESTA DA CUMEEIRA (Das Richtfest)

Quando o madeiramento para colocar o telhado fica inteiramente armado é a oportunidade de fazer a Festa da Cumeeira. Ramos e palmas são amarrados em várias partes salientes do madeiramento, os operários, quando menos, pedem as cervejas comemorativas se o proprietário não deseja festejar com desafogo. Via de regra a praxe é seguir o costume regional: convidar os amigos e comemorar com churrascada suculenta a armação da cumeeira. Consta nos bastidores dos supersticiosos que a festa da cumeeira traz boa sorte.

”棟木をおくときはまさにCumeeira(屋根のてっぺん)祭りを行う時です。枝やヤシの葉が編まれた飾りが木組みの出た部分に吊られます。もし施主があまり盛大に祝いたくなければ、職人は少なくとも記念のビールをオーダーします。通例では地方の習慣に従います。友人を招待したり、脂身の多いシュラスコで祝ったりします。Cumeeira祭りは幸運をもたらすと信じられています。”

実は私たちも家を建てたときに、上棟式(棟上げ)を執り行いました。

蔵の移築元の山形県鶴岡市のしきたりに従いました。 似てますよね~というか、ほぼ同じですよね!!!

上棟式のあとは現場に即席テーブルを作り、関係者に加え友人やご近所さんも招待して一席設けました。


私たちは、建築家さん、職人さん、業者さんに感謝の気持ちを伝える機会を設けたかったので、前述のFesta da cumeeiraの説明に準じていうならば「com desafogo(盛大な)」の方に入るであろう宴を用意しました。 昔のしきたりに従った行事を進めていくことも含めて、無の状態から一つ一つ作り上げていく家作りは想像を遥かに上回るほど大変でしたが、流した汗と涙の分だけ家への愛着が深まりました。家作りの過程に関しては一冊本が書けるほど、数えきれないほどのドラマがありました。

さて、3月の雨の方に話題を戻します。

ジョビンがこの曲を作ったのはちょうど自邸を建築中の仮住まいの時だったそうです(Tom Jobim/Wagner Homem & Luiz Roberto Oliveiraより)。Festa da cumeeiraが終わっていたのか、それともこれからだったのか、執り行ったかどうかも不明ですが、ジョビンも長い時間をかけて家作りに情熱を傾けていたことが、このFesta da cumeeiraという単語から読み取れて感激しました。