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もし私が20代の頃にパンデミックを体験していたら

昨日の首相会見でも言及されましたが、感染者数の割合の高い30代以下の人達が特に注意喚起されています。 確かに、若い世代が重症化する確率は低いため、Covid-19への警戒心は年配の人に比べて薄く、彼らの行動が感染拡大の原因の一つになっているのは事実です。

しかし、なぜ彼らは外に出たがるのか、人と会いたがるのか、といったところまで政府も分科会も自治体の長も思い至ってないように思えます。


もし、自分が20代の頃にパンデミックが起こっていたら一体どうなっていただろうかと想像します。


私は20代半ばに海外赴任から帰国し、川崎で一人暮らしを始め、霞が関に通勤していました。


狭くて日当たりの悪いワンルームマンションで、休日家に一日中にいると気が滅入っていました。


その頃は「なぜ日本にはこんなに狭い家が存在するんだろう。法律で最低の床面積を規定すべきだ!」と思ったものです。


近所には友達も知り合いもおらず、たまに職場の同僚と飲みにいったり、都内近郊在住の友人と落ち合って食事して気晴らしをするのが唯一の楽しみでした。


もし当時パンデミックが発生し、何日間も一日中一人で家にいることを強いられていたら、感染症になる前に間違いなく病んでいたでしょう。


当時の自分のように、若い人たちはそもそも「殆ど家にいない」という前提と経済的な問題により、親と同居している人は除き、殆どが決して恵まれているとはいえない住環境にいると思います。

そんな彼らに「一日中家にいろ!」というのはあまりにも酷です。


もし家にいることしか対策がないのなら、政府には住環境の改善に取り組んでもらいたいものです。

劣悪な住環境に住んでいる人はなにも若い人に限りません。


空き家を活用するなど、何かあるはずです。

今こそ、日本全体の住環境を変えるチャンスかもしれません。


それができないのであれば、感染リスクの高い状況をより具体的に示して、リスクを回避しながら外出できる条件を教示してほしいです。 陽性患者の行動経路を調査するだけではなく、保健所以外の機関の協力を得て陽性者が感染するまでの日常習慣や健康状態を徹底的に洗い出して「感染しやすい傾向」をみつけることはできないものでしょうか。


政府や自治体だけが動き、国民は従うのみで、なすすべもなく家にいるのはもったいないです。国民の叡智を結集して家にいながら政策に参加し協力できるようにならないものか。

もうコロナ禍が始まって1年にもなるというのに。


写真は、ワンルームマンション時代のものをと思いましたが、あまりにも印象が悪く、写真に残していませんでした。


その代わりに、当時買った思い出の料理本を紹介します。

電気コンロが一口しかなく、洗い場も狭いミニキッチンで、料理する気になれずこの本を買いました。

小林カツ代さんには本当に救われました(涙)

お名前のところが破れちゃってごめんなさいm(__)m




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