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メキシコのアルファベット読み方まとめ

スペイン語は、文法や単語、表現、発音が国や地域によって異なるので、スペイン語通訳の仕事を請け負う時は、準備段階でクライアントの出身地のスペイン語の特徴を把握するよう心掛けている。


来月、メキシコ・パラ代表団に医療通訳として帯同することになったので、目下メキシコのスペイン語をシャワーのように浴びながら生活している。

中でもFMラジオ“W.RADIO”はスマホアプリでよく聴いている。


「W」というアルファベットは大学で「Ube Doble(ウベ・ドブレ)」と習った。

ところが、“W.RADIO”ラジオはチャンネル名の「W」を「Doble U(ドブレ・ウー)」と言っている。

「W」というアルファベットのつく単語はスペイン語では少ないため、自分の名前のスペルにはない「W」のアルファベットを私が中南米で口にするシチュエーションは殆どなかった。

ただ、中南米の人々は「ウベ・ドブレ」とは言わず、Be Doble(べー・ドブレ)と言っている人が多いことだけは気がついた。


しかし、「ドブレ・ウー」は初めてだったので、メキシコ在住歴の長い友人にたずねたら、逆に「え、ドブレ・ウーって言わないの?」と驚かれた。


スペイン語圏内でのアルファベットの読み方の違いに関して、スペイン語辞書で最も権威のある辞書の一つとされる『DRAE』を編纂している組織、Real Academia Española (RAE)スペイン王立アカデミーは、こう見解を示している。


Un solo nombre para cada letra (各アルファベットには一つの名前を)

この記事によると、読み方の違いは間違いではないが、統一させることが望ましいと述べている。


「ドブレ・ウー」については、「英語のW(double u)の言い方を模倣したもの」と書いてあり、アメリカに近いメキシコならではと推測した。


「W」以外にも、「B」「V」「Y」の読み方の違いの説明も書いてあり、長年のモヤモヤがスッキリと晴れた。


「Y」は学生時代に習った「i griega(イ・グリエガ)」ではなく、「ye(リェ/ジェ)を推奨している。あと、「ch」「ll」はアルファベットから姿を消していて、全部で27になっていた。


言葉は生き物だな~。


RAEが言うようにアルファベットは統一してくれた方が学習者にはありがたいが、理解できないこともないので、このままでもいいのかなと思う。


最後に、メキシコのスペイン語を学習中のかたにおすすめの動画を紹介しよう。


メキシコのABCソングで、各アルファベットから始まる単語も紹介している。

「Q」で " Quesadilla " (ケサディージャ:とうもろこしの粉で作ったトルティージャにチーズをはさんで焼いた料理)が出てくるところがメキシコらしい💖 メキシコ料理食べたいな~💖



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