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原爆記念日に想う


今年もこの日を迎えました。

昨年は故郷三次で祈りのコンサートを行いました。

第2部で平和や戦争をテーマにした曲を通して、お客様と共に祈りました。

誰もが願う平和。

声高らかに「平和は大事」ということも大切ですが、

それだけでは平和を実現することはできません。

具体的に何をしていけばいいのか。

自分にできること。

今年は、身近なところから考えました。

感情に流されて不確かな情報に耳を傾けることはやめよう。

不確かな情報を発信するのもやめよう。

これまでもブログに何度か書いてきたように、

文責のない情報が世の中溢れています。

情報化社会に生きる私たちは十二分に気を付けなければなりません。

例を二つあげます。

何かを検索すると、よくヒットするのが、WikipediaやYahoo知恵袋です。

この二つとも、匿名で掲載されているがゆえ、間違った情報に出くわすことがあります。

以前、保護者活動の一環で、パラリンピックについて調べたことがありました。

シンボルについてwikipediaに「パラリンピックのシンボルである3本線は”スリーアギトス”と呼ばれ ラテン語で『私は動く』という意味がある」と書いてありました。

スリーは英語だし、アギトスというのは、もしラテン語なら「私は」という意味にならないのではないかと疑問に思い調べてみたところ、正しくは「アギト」というのが「私は動く」で、それが英語名詞化されて「私は動くこと(アギト)」が3つ(スリー)あるのでアギトに複数形のsがついてアギトスになった、という経緯だということがわかり納得しました。

大意が掴めばいいという意見もあるかもしれませんが、誤解を招く表現は避けるべきだと思います。

また、以前書いたジョビンの「Luiza」という曲について、曲の背景を調べようとネットで「Luiza」「分析」と検索したところ、ヤフー知恵袋のブラジル版がヒットしました。

ベストアンサーに選ばれていた返事は、Luizaの記事で引用した本に書いてあった別の曲「Ana Luiza」の説明文でした。これだけを読むとベストアンサーと思ってもおかしくありませんでした。

いずれも、文責がないので、根拠のない伝聞と同じです。

根拠のない伝聞が先行して互いに負の感情を生み出し、それが大きなうねりになって戦いを生んでしまう。

まず、足元から気を付けようと、今年の8月6日に思いました。

写真は2015年の灯篭流しへ行った時の一枚です。

もうすぐ、広島へ帰ります。



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