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古民家に住むということ


昨夜、NHKEテレ「ふるカフェ系ハルさんの休日」という番組に出演させていただきました。

親しい方々からすぐに反応をいただいてとても嬉しかったです♫

実は、私も今回取り上げられたmokichi wurst cafeさんと同様、古民家再生建築に住んでいます。

縁があって、明治29年山形県鶴岡市に建てられた文庫蔵の躯体を茅ケ崎にもってきて、現代の住宅としてよみがえらせました。

番組内で、熊澤茂吉さんがこうおっしゃっていました。

「古民家を残したいけれどいろんな事情があって残せない所有者の方の想いを引き継いで移築すると、後日子孫の方々がお店に食事に来られて、昔の話を楽しそうにされている様子をみて、ああ、いいことできたかな、と嬉しい気持ちになりました。」

同じようなことがありました。

拙宅の蔵の元々の所有者は「佐藤徳次郎さん」と「佐藤寅吉さん」だったということが建具の裏に記録されています。


表はこんな感じです。


子孫の方々は現在「佐徳」という漬物屋さんを営んでおられます。蔵所有当時は別の商売をされていたようです。

このご縁を子孫の方々にお知らせしたいと思い夫が手紙を書いたところ、驚きと喜びと感謝の気持ちが込められた大変ご丁寧なお返事と新築祝いにと、お店の商品を贈ってくださいました。感激しました。

何十年もの間人々の暮らしをみつめ続けてきた梁や柱に見守られながら毎日を生活していると、自然と丁寧な時間を過ごしたいという気持ちになります。

きっと、この番組に出てくるお店も、人々も、同じような気持ちで過ごしておられるんじゃないかと思います。

今回のテレビ出演のお話も、熊澤さんとのご縁も、茅ケ崎に住もうと決めたのも、歌手になろうと決めたのも、すべてこの蔵がつなげてくれたように思うのです。

今朝、起きてきた娘が番組を観ました。ハルさんの細かいボケに時々クスクスと反応していました。


「母さん、どうだった?」

と訊ねると

「いつもと一緒だった」

そうです。

ある意味、最上級の褒め言葉かもしれません^_


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