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娘とNHKスペシャルをみる

昨夜、NHKスペシャルでミャンマーの特集をみました。


途中から娘も加わりました。


市民が軍や警察から暴行を受ける場面をみて、娘は「どうしてこんなことが許されるの? なぜ他の国は、日本は何もしないの?」と憤りをあらわにしていました。


放送の中でも説明していた通り、国連の安保理では意見が対立し、国際社会が協調してミャンマーに厳しい制裁措置を課すことができていません。アメリカはロシアと中国の策略通りトランプ大統領時代に分断を深め内政は問題だらけです。日本はミャンマー国軍と特別なパイプがあるのが強みで欧米とは異なる外交努力を行っているという報道もなされましたが、具体的にどう動いているのか、詳細な情報は外交機密というベールに包まれ国民は知ることができません。


番組を見ながら私は娘に「アルゼンチンもミャンマーと同じように軍事政権の時代があって、母さんはその時のことを勉強したくて留学したんだよ」という話をしました。


かつて、アルゼンチン軍事政権時代、当時の日本皇太子夫妻がアルゼンチンを訪問した事実をご存知でしょうか(1967年)。日系移民の方々を慰問するのが主な目的であったとしても、日本が軍事政権を黙認していなければ実現されてはいなかったでしょう。オンガニア将軍と握手をする皇太子の映像がYouTubeに載っています。

対アルゼンチンに限らず、日本は米国との関係上、ラ米軍事政権国家に対して毅然とした外交政策をとってこなかった経緯があります。今回もミャンマーを再び民主化へと導く決め手となるような外交力を発揮するのは期待薄でしょう。日本は友好的な外交交渉は得意だと思いますが、裏の裏の裏をかき、ある目的へ誘導するようなずる賢さを求められる難しい交渉は不得手というか不向きだと思います..ミャンマー国軍とのパイプが逆に悪用されやしないか心配ですね。


娘は「私たちには何ができるんだろうね?」と訊いてきました。

先日のブログで書いた、親友とのやり取りの内容を伝えました。「番組に出ているような日本に住むミャンマーの人々を支援はできるよね。母さんが前からデモに参加したいと言っているのもその一つ」と応えました。


娘は最後まで番組をみました。


今度は折をみて、身近にある人権侵害の問題について娘に話をしようと思っています。

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