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映画「Elis」


去る11月24日、ブラジルの国民的歌手エリス・へジーナElis Reginaを描いた映画「Elis」がブラジルで封切られました。

何年か後には日本でも上映されるのでしょうか。

映画の説明です。

A vida de Elis Regina - indiscutivelmente a maior cantora brasileira de todos os tempos, é contada nesta cinebiografia em ritmo energético e pulsante. A trendsetter cultural que sinalizou a mudança de estilos de Bossa Nova para MPB, a "pimentinha" ardente, que viveu uma vida turbulenta. Ao mesmo tempo que chocava-se com a ditadura militar no Brasil, ela lutou com seus próprios demônios pessoais.

”エリス・へジーナの人生"ーブラジル全ての時代において紛れもなく最高の女性歌手、エリスの人生が、この伝記映画でエネルギッシュかつ躍動的に語られている。ボサノヴァからMPB(ブラジルポピュラーミュージック)へのスタイル移行を果たした文化的流行仕掛け人であるこの”激しい怒りんぼちゃん”pimentinhaピメンチーニャ(愛情をこめて)”は、騒然とした人生を歩んだ。折しもブラジル独裁体制の時代とぶつかり、彼女は自身に宿る悪魔と闘った。 上記の説明とダイジェスト版動画はこちらのページに掲載されています。 エリス・レジーナ役の女優Andréia Hortaは、エリスの動き、しゃべり方、表情、歌う時の口の動かし方全てを徹底的に研究しこの作品に挑んだことが動画から読み取れます。本人かと見紛うほど、酷似しています。

最初に私がエリスのことを何も知らないで歌を聴き深く感動した曲は、「酔っ払いと綱渡り芸人(O bêbado e a equilibrista)」でした。独裁政権真っ只中、隠喩的に政府を批判したこのプロテストソングを彼女は堂々と歌い上げている姿に心を奪われました。ほどなくして、エリスはブラジル国民誰もが知る英雄的な存在であったこと、キャリアを続けながら結婚・出産・育児を経験しながらも、薬物により36歳の若さで死に至った事実を知りました。 私のCD「NATURAL」では、エリスへの敬意と共感を込めて、彼女が大ヒットさせたJoyce Moreno/

Ana Terraの曲、「Essa mulher(或る女」を最後に収録しました。

歌の終盤です。 Essa menina, essa mulher, essa senhora

Em que esbarro toda horaNo espelho casual

É feita de sombra e tanta luz

De tanta lama e tanta cruz

Que acha tudo natural

「その少女もその女もその婦人も

この偶然の鏡の中で私がいつも対面する相手。 影と沢山の光でできていて、

泥にまみれ十字架を背負っている。 すべてを、あるがまま(Natural)に受け入れるの」 この曲には、私の想い全てが詰まっています。

余談ですが、先日、ブログで紹介した「Acaso」の動画に出てくるピアニストCesar Camargoはエリスの夫で、ボーカルPedro Camargoは息子です。 【2021年6月1日 映画「Elis」の全編がYoutubeに載っていたのをみつけたのでシェアします。




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