top of page

歌手として母として~Mônica Salmaso モニカ・サウマーゾ~

母の日にちなんで、先月来日した私の理想とするブラジル人歌手Mônica Salmaso(以下、モニカ)についての興味深い記事をみつけたのでご紹介したいと思います。


ブラジル最大の放送局Rege Globoのサイト、Globo.com の中に”Crecer(育つ)”という育児コーナーがあり、モニカの子育てについてのインタビュー記事がありました。記事掲載時期は不明ですが、おそらく10年以上前のものと思われます。

(モニカ・サウマーゾ 彼女は息子をツアーに連れて行くためにどのようにオーガナイズしたか)


「小さい子どもを連れて旅をするヒントをモニカから教わりましょう」といった主旨の記事です。

以下一部抜粋し訳しました。


“Seu beijo nos meus olhos, seus pés que o chão sequer não tocam...” Chico Buarque escreveu a letra dessa música, chamada “Você, Você”, em parceria com Guinga, para o neto que acabara de nascer. Mônica Salmaso, 38 anos, cantora, gravou a canção em homenagem ao filho, Théo, 2 anos, quando descobriu que estava grávida. Em todas as apresentações, ela, que divide o palco com o marido, o músico Teco Cardoso, 48 anos, repete a homenagem.

「私の瞳に彼のキス、まだ地につかない彼の足...。」シコ・ブアルキは生まれて間もない孫を想って詩を書き、パートナーのギンガと共に” Você, você "(あなた、あなた)という曲を作りました。歌手モニカ・サウマーゾ(38歳*取材時)は、妊娠がわかったとき息子(テオ*取材時2歳)へのオマージュとしてこの曲をレコーディングしました。夫でありミュージシャンのテコ・カルドーゾ(48歳*取材時)と共演する時は毎回このオマージュの曲を演奏しています。

Desde o segundo mês de vida, Théo acompanha de perto as turnês.

テオは生後2か月の時からツアーに同行しています。


Mônica entende tudo de viajar com filho pequeno. Ela avisa quem quer se aventurar: escolha um bom hotel, que ofereça, no mínimo, berço e banheira. Como crianças precisam de espaço para brincar, ela opta por lugares que tenham esse diferencial. Pode ser um minizoológico, área verde, um hotel-fazenda ou um de frente para a praia.

モニカは幼い子供を連れた旅を熟知しています。彼女は冒険したい人に勧めます。良いホテルを選ぶこと。最低限、ゆりかごやバスタブがあるホテルです。子どもにはプレイスペースが必要ですから、ミニ動物園や緑の場所があったり農場スタイルのホテルやビーチが目の前にあるホテルを選びます。


”Era impossível viajar sem ele. Ou o bebê ia junto ou eu não ia”


「彼なしの旅行はありえませんでした。ベイビーが一緒にいくか、私が行かないか。」


Quando foram para a Europa não tiveram essa “mamata”, como ela mesmo diz. Em uma viagem de 14 dias, eles passaram por 11 cidades. “Foi uma loucura, mas é melhor do que ficar 15 dias sem ele.”


かつて、ヨーロッパ11か所を14日間で廻るツアーに連れて行った時はそういった条件にかなったホテルがなくて「クレイジーなツアー」だったけれど、15日間息子と離れ離れになるよりはよかったそうです。

 

” Você, você "が収録されたアルバム” Noites de Gala, Samba na Rua ”(ガラの夜、街のサンバ)は2007年にリリースされているので録音はそれ以前だとすると、ちょうど私の妊娠と同じ時期かもしれません。モニカと私は1歳違いなので、同じ時代に妊娠、出産、子育てを経験してきたことがわかり益々好感をもちました。

息子さんとの時間も音楽活動も大事にするために、いかに工夫しながら家族と協力し音楽活動を継続してきたかが、この記事を通してよくわかります。モニカのライフスタイルに共感します。

子どもに限らず、無条件に愛情を注げる対象(例えば、動物を含む家族だったり、仕事だったり、ボランティア活動だったり)が身近にある人に私は魅力を感じ、そんな魅力的な人々が生みだすものに惹かれます。私もそうありたいと思っています。


無条件な愛情を音楽で表現したい。

それが、私の究極の目標です。


今回の来日コンサートもご主人のテコとご一緒に息子さんへのオマージュの曲 "Você, você" を演奏してくれました。


モニカの母性溢れる演奏を母の日に皆さんとシェアしたいと思います。



bottom of page