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EUといえば・・・私の場合


 いよいよ、本日はイギリスがEUを離脱か残留か、が決まる、天下分け目の日ですね!世界中が注目する国民投票を私も固唾をのんで見守ろうと思っています。

 「EU」といえば思いだすエピソードを紹介します。

 歌手活動を始める前、スペイン語の通訳として長年仕事をしてきました。

フリーで仕事をするためにまず着手したのは資格取得で、2001年に国家資格の通訳案内業を、翌2002年には文科省認定スペイン語検定1級に合格しました。

 通訳案内業の試験は3次まであり、合格率一桁台の難関にもかかわらずよく受かったなあと、今は思います(遠い目)。スペイン語検定は、1次試験が筆記、二次試験は口頭でした。こちらも合格するだけでも栄誉なことですが、受験者の中で各試験の成績優秀者に賞が授与され、私は信じられないことに二次試験の最優秀者として「スペイン大使賞」を受賞しました。幸運としかいいようがない受賞理由を紹介します。

 二次試験は試験官からテーマがあたえられ、そのテーマについてスピーチを行う、という形式でした。

 ものすごく不思議なんですが、私、これまでもよく面接などの重要な局面の前にお手洗いに行くと、「こんな質問されるかも」という啓示が舞い降りてくるんです。スペイン語検定のときも例にもれず、ふとお手洗いで「そういえば、スペインはEU加盟国だからEUのことを質問されるかもしれない」と思いつき、試験開始までの数分間で大急ぎのうちにまとめました。そうしたら、なんと予感的中。神の啓示がなければ、しどろもどろになっていたかと思うとぞぞぞーっでした、、、

 授賞式では、スペイン大使をはじめ要人の方々の前でスペイン語と日本語両方でスピーチをする機会を与えられました。私はスペイン語のもつ多様性「Diversidad」のすばらしさについて話しました。余談ですが、英語「Diversity」は東京オリンピックのキーワードにもなっていますね。

 もとい、一口にスペイン語といっても、国や地域によって発音も単語もイントネーションも様々です。日本で通訳をするにはどんなスペイン語にも対応できる能力が必要だと述べました。どうも、そのスピーチも好評だったようで、後に日本スペイン協会から通訳養成講座の講師を依頼されました。当時私自身はまだ通訳者として3年の経験しかなく、とても人様に教えられる立場にはないと判断して辞退したわけですが、この一連の出来事は通訳者としての可能性を大いに拡げてくれた良い経験となりました。

以上、かなり間接的な、「私とEU」にまつわるエピソードでした☆



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