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第2回日立ツアーレポ(その2)

前回までのあらすじはこちら ツアー1日目を終え、そのまま共演ミュージシャンのかたがたとオーナーご夫妻のお宅にて打ちあがりました。

ご夫妻の息子さんが作られた、絶品もつ煮をはじめとする数々のおいしいお料理とお酒を頂きながら、ベテランミュージシャンの先輩方のお話しに釘づけになりました。 昔はジャズミュージシャンが演奏できる機会がもっとあったが、 どこも予算削減のあおりで活躍の場がどんどん失われていった、など、ジャズミュージシャンを取り巻く環境の変遷から、チェット・ベイカーは好む好まざるにかかわらず聴くべきだとのサックス岡山さんの熱弁まで^^ 今回、東京から特別友情出演して下さったジャズドラマーの岡部順二さんには、特に訓示のようなとてもありがたいお話を拝聴いたしました。 まず、岡部順二さんのご経歴を紹介します。

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1969年プロ活動に入る。 ジャズとショーのバックを主に活動。 上京後、米軍キャンプ、クラブなどで演奏。 1974年渡米、帰国後フリーになる。 多くのタレントのコンサート、ディナーショーなどのバックをつとめる。 故・坂本九のレギュラードラマーもつとめる。 1987年、フランスのシンガー&作曲家シャルル・デュモンジャパンツアーに、フランス人バンドの中で参加する。 また1996年、カントリーの大御所レイ・プライスと日本カントリーの草分け黒田ビジーのジョイントコンサート日本公演、 カントリードーム96に参加。ジャズのみならず、多彩なジャンルを手掛ける。 信条は”歌心”歌手の伴奏には定評がある。 現在もフリーとして、各種コンサート、ライブスポットなどで活躍中。 ==========

岡部さんが初めて日立のストーンビーチを訪れたのはもう随分前、メンバーに誘われたのがきっかけだったそうです。 当時、地方に出るときはホテルが手配されているのは当たり前だったそうですが、日立では「民家に泊まる」と聞いて正直戸惑われたそうです。しかし、オーナーご夫妻のお人柄とあたたかいホスピタリティに痛く感動しお付き合いが始まったそうです。 岡部さんから頂いたありがたいお言葉です。

「今までいろんなシンガーに会ってきたけれども、あなたは多分これから売れると思う。移動もグリーン車が当たり前、なんていう状況になるかもしれない。しかし、必ず波はあって、また下り坂がくるかもしれない。その時に、所謂こういう土さ回り的な経験が強みになってくるんだよ」 心に染みました。 ゼロから手探りで音楽活動を始めた私にとって、演奏できる場所があるだけで幸せです。 今後自分はどのような道に進んでいくかはわかりません。 どう転んだとしても、岡部さんから言われた通り、これまでの時間を思い出してきっとまた立ち上がれる強さが自分にはある! と、思い新たにしました。

素晴らしいベテランジャズメンと共演できたばかりでなく、貴重なお話を伺える機会まで与えて頂いて、改めてストーンビーチのオーナーご夫妻には心から感謝しています。 亡き祖母がこう言っていました。 「人がよく来る家はいい家の証拠」 オーナーご夫妻のお宅はまさに「いい家」です。 びっくりは続きます。

数日後、ご夫妻から自宅あてに新米のプレゼントが届きました。

米袋に書いてある通り、格別に美味しくて一粒一粒噛みしめながら頂きました。 お二人の優しさが身に染みました。 ストーンビーチさんでのライブとホーム大宴会は本当に貴重な経験になりました。

またいつか皆さんと再会できる日を心から楽しみにしています☆  その3に続く~

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