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PCR検査センターについて

おそらく、医療に信頼を持てない国で生活をしたことのある方々は、私のように新型コロナウイルスに対して最大の危機感を持っておられると思います。専門家の意見だけを頼りにしない、報道される感染者数だけを見ない観察力を養うためには、日々自分の意見をまとめる作業は欠かせないと考えます。 そんなわけで、今日はPCR検査に関して思うことを書きます。 一言で医療現場といっても、新型コロナウイルス感染症の治療にあたる医療機関もあれば、そうではない一般の病院やクリニックもあります。 後者の医療現場は患者数が激減し経営状態が厳しくなっていると一部報道にあります。実際、身近でもちらほら耳にしています。


東京医師会は4月20日、かかりつけ医主導のPCR検査センター設置を呼びかけました。やっとか、といった感でした。

私の住む茅ヶ崎市でも茅ヶ崎市医師会と協力し、4月22日より月~土の夜時間を限ってドライブスルー方式で対応しています(茅ヶ崎タウンニュース)。 PCR検査センター設置には以下のメリットがあると考えます。


重症・中等症患者の治療にあたる病院スタッフの負担軽減

重症・中等症患者受け入れ医療機関以外の医師がPCR検査センターで検体採取を行うことで、検査スタッフをより多く確保でき、いち早く軽症陽性患者をみつけられます。軽症患者は宿泊療養か自宅療養なので重症・中等症患者の治療にあたる最前線の医療従事者の負担増大には繋がりませんし、家庭内感染の防止にも繋がります。さらに、もし療養中に症状が悪化した場合でも、すでに患者の状態は医療者間で共有されるので、受け入れ側の対応もスムースになると思われます。

ところが、未検査の自宅待機者の状態が悪化した場合、まず診察可能な医療機関を探すのに一苦労し、病院にたどりついてもPCR検査から始めなければならず、検査結果が出るまでさらに時間を要し病態は益々悪化する危険があります。対応の遅れが最終的には治療現場にあたる医療スタッフの負担増大に繋がりかねません。


PCR検査機関と治療にあたる医療機関とを切り離して稼働させることで医療従事者全体の負担軽減になると考えます。


2・開業医の経済的支援につながる?

2点目に関しては公表された情報に基づくものではなく私の推測の域を出ないのではてなマークをつけました。

前述に引用した茅ヶ崎タウンニュースの情報によると、茅ヶ崎市の場合、日中診療所で勤務する医師会会員が輪番で検査にあたっており、看護師と医療事務スタッフも1名ずつ対応するということなので、当然市から何らかの助成はなされているものと考えます。患者激減で経営難に陥っている医療機関のスタッフさんにPCR検査に携わって頂くことで、開業医の経済的支援にもなり、地域医療を支える医療機関の存続に繋がるのではないでしょうか。コロナが終わったかと思ったら今度は近所で診てくれるクリニックまでなくなっていた、という事態は断固避けねばなりません。


PCR検査数を増やすには検査センターの設置が不可欠ですが、現実的にはPCR検査センター設置を巡って様々な問題が生じているようです。

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医療従事者の方々やエッセンシャルワーカーさん全員が安心して従事して頂くために、そして私たち自身が感染者をこれ以上増やさないためにも、自身の体調に変化を感じたときにすぐ検査を受けられる体制を整えることは急務であると考えます。そして、優秀なSEさんたちに総力を結集して頂いて、今必要なデータを迅速に収集し、感染症対策に生かしてほしいです。


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