top of page

尾道に乾杯!

以前、親友Yちゃんがこういってくれた。 「みどりさんは、放射線状に周りと繋がっていて、つながりすべてを大事にしている。 毎日朝が来ると、きっと沢山の人がみどりさんのことを思い出して、みどりさん元気かな?って想っていると思う」


Yちゃんはいつも優しさ溢れる言葉をかけてくれる。


私のことを想ってくれる人が沢山いるなんて考えたこともないが、もし私のことを思い出してくれる人がいるなら、それはとても幸せなことだと思う。


今日は、人に恵まれた素敵な繋がりで実現した尾道への旅について書きたいと思う。


先日記事に書いた湘南アイバンク主催チャリティ・コンサートに誘って頂いたM美さんも何かと心を向けて下さる温かいかたで、先々月、M美さんが 「みどりさんにぜひ紹介したい素敵な女性が尾道にいる!」 と、Facebook上でM里さんを紹介してくださった。 M美さんが私の田舎再建計画に関する記事を読まれて、「尾道在住のM里さんも山林を所有されているので、同じ広島だし繋がっていればお互い今後情報共有ができるかも!」 と、思いついて下さった。

本当に有難い。


M美さんイチ押しのM里さんとFacebookで繋がり、何度かメッセージをやり取りするうちに、文面からM里さんのお人柄が伺えて「ぜひお会いしてみたい!」という気持ちが膨らんでいった。

打率10割を誇る感度抜群の私の「魅力的な人キャッチセンサー」が働いた。


実は、今年に入って、M里さんお住まいの瀬戸内海沿岸とも縁を感じることが立て続けにあった。

去る1月、瀬戸内海とブラジルを中継で結び、瀬戸内の魅力をブラジルの人々に伝える番組レポーターの仕事のオファーがあった。

条件が合わず成立しなかったが、私の心に「瀬戸内海」が深く印象に残った。


そして、先月のこと。 2019年のタイ旅行アユタヤツアーで知り合った写真家のY谷さんが、ご自身の営む出版社「雷鳥社」より「瀬戸の島旅手帖/米山俊哉」を出版したという記事をFacebookに投稿され、読んでみたい!と思い購入した。

ページを開くと、M里さんのフィールドの「向島」の写真が目に入ってきた。


「これはM里さんに会いに尾道に行ってきなさいという神の啓示だわ」


会うべき人に会うときは必ずスケジュール調整がトントン拍子にうまくいく。 今回の広島帰省中、運良く、M里さんのお休みの日に訪問できることになった。


朝、レンタカーを借りて、三次から尾道へ。

高速で一時間。

昔に比べると随分近くなったものだ。


尾道インターおりてすぐそばのコンビニでM里さんと合流した。

思った通り、初めて会った気が全くしない印象のかただった!!


M里さんの素敵なお宅に車を停めて、古民家を改築したレストラン「ドッグカフェ ヒュッゲ」に連れて行ってもらった。


天然芝のドッグランがあって、ワンちゃん達が一杯。 うちの田舎もこんな風にできたらいいな~~

夢は膨らんだ。


新鮮な地の食材がふんだんに使われた美味しい家庭料理に舌鼓をうちながら、 会話はどんどん弾み、薪ストーブ談義から介護保険まで、話題は多岐にわたった。

絶対会ったことある気がする(笑) *撮影の時だけマスクは外しました

ランチを満喫したあと、再びM里さんのお宅へ戻り、車2台で尾道市街へ移動して、宿泊先のホテルで広島市から来た親友Cちゃんと合流した。

そのつい3日前、今回はCちゃんに会える時間がないなあと思いながら「尾道まで来る?」と誘ったら、「行く!」と返事が来て、急遽シングルルームをツインに変更した。 彼女の機動力が好きだ。


CちゃんもM里さんに初めて会った感じを微塵も見せず、M里さんのお車で3人で向島へ。

行きは、敢えて渡船を選んで下さった。

ツーリスト気分、高まる。

わずか数分の乗船を楽しんだあと、向島入り、M里さんがお仲間と一緒に借りて管理されているという駐車場&クラブハウスに着き、着替えていざ海へ! 早速、M美さんに所縁のあるかたと遭遇(M美さん、憶えておられますか??)。

M美さんとM里さんの出会いはものすごくドラマチックで、第三者の私はお伝えできないのが残念。 もとい、ボードをお借りして、SUP初体験!!!!! M里先生に手取り足取り丁寧に教えて頂いた。

座ったまま海に出ると、プカプカ泳ぐクラゲの大群が目に入り、昔クラゲに刺された嫌な体験を思い出して体が硬直したが、M里さんからこの時期のクラゲは刺さないと教えてもらうと俄然安心し、スタンドアップに挑戦。


Go ProでM里さんが一杯撮ってくださった。

海面から尾道大橋を望めるなんて、なんという贅沢!!

ちょっと離れた海岸で小休憩。 無人島に漂着した気分。 いいところだなあ。 カメラを向けると必ずポージングしてくれる、サービス精神旺盛なM里さん。

帰路は大分慣れてきて、ちょっと調子に乗ったところで、沈。

一瞬ビックリしたが、驚きはすぐに清々しさに変わった。 穏やかな瀬戸内海に身を沈めると、体中の悪いものが全て浄化されたような感覚を憶えた。 これが、瀬戸内海か! 私は、すっかり瀬戸内海の虜になった。

無事リカバリーして、砂浜へゴール! 小学生の頃、海水浴した後頭が空っぽになった心地よさを思い出した。

私たちが着替えている間、M里さんはボードを洗って下さった。 特別な体験をさせて頂いた上、後片付けまで甘えてしまった。 SUPのお仲間うちでは「あねさん」と呼ばれているそうで、同じく私も「あねさん」と呼ばせていただきたい。 「着替えたらK子カフェにいきましょう~」と、M里あねさん。 Cちゃんはお洒落なカフェをいくつか目にしていたらしく、多分あそこかな~なんて話していたら、クラブハウスからちょっと歩いて看板のない小道を入り、坂を上ると一般のお宅らしき家に辿り着いた。 一般のお宅だった(笑) SUPお仲間のセカンドハウスとのことで、品のあるご夫妻が出迎えてくださった。 沈した様子を一部始終御覧になっていたそう(恥ずかし~~💦) こんなに素敵なご対面が待っているとは思いも寄らず、SUP後、外の水シャワーをざっと浴びて軽く髪をタオルドライし、化粧もハゲハゲの酷い状態で伺ってしまった。 自己紹介でボサノヴァ歌ってるなんて言えないなあと思っていたら、すでにご存知だった💦  K子さんはボサノヴァがお好きとのことで、ここでもすぐに会話が弾んだ。 K子さんの亡きご両親所有の建物をご夫妻で週末を過ごすセカンドハウスに修復されたそうで、本宅は倉敷にあるとのこと。 おしゃれなインテリアと瀬戸内海を一望できる素晴らしい眺望、そしてご夫妻の雰囲気が絶妙にマッチしていて、唯一無二の空間を生んでいた。 うちの田舎もこんな風に自分達でできるだけ修復していけたらいいなあ。


ご夫君のHさんから何となく本がお好きな気配を感じ、先述の「瀬戸の島旅手帖」を紹介した。 「所謂一般のガイドブックには書いていないようなレアな情報が書いてある!」と早速興味を持って頂いたので、お礼に本をプレゼントした。 いつか、K子さん&Hさんのセカンドハウスでもライブを実現したいですね!といって、素敵なお宅を後にした。

太陽のように明るいM里さんと、K子さんご夫妻や向島の方々との関係性が素敵で、見ていてとても微笑ましかった。 M里さんは毎週末向島で心身をリセットさせているそう。 人生を豊かにしてくれるのは、土地と人だなあと、つくづく思った。 クライマックスは、M里さん一番のお気に入りの場所、高見山へ。

瀬戸内海。ああ、瀬戸内海。 「海より山が好き」だなんて、もう言いません。 山も海と繋がっている。 どちらも、私たちを包んでくれている。 そう、強く認識した一日だった。 M里さんはサザンが大好きとのことで、いつか必ず茅ヶ崎にお迎えしたい。 その時は、烏帽子岩まで一緒にSUPしたい。 今度は私が目一杯おもてなししたい。 M里さん、プライスレスな一日を本当にありがとうございました💖 今後とも末永―く、お付き合いの程よろしくお願いします🍀

 

夜は、新しくできたONOMICHI U2で、Cちゃんとディナー。 どれを食べても美味しい!!店の雰囲気もいい!! のブログにもたびたびCちゃんのことを綴ってきた。 Cちゃんは10年前に大病を患い、決して平坦ではなかったこれまでの道のりを二人で感慨深く振り返った。 離れていても、節目節目で不思議なほどタイミングが合って、一緒に楽しい時間を過ごせてきた(今回もそうだが!)。 Cちゃんはビールで、私は甘くないレモンスカッシュのご当地ノンアルドリンク「GMOTTO」で乾杯し、互いを慰労し合った。 ONOMICHI U2には宿泊施設もあるみたいなので、今度はここに泊まりたいな。

ホテルに帰って、不思議な現象を体感した。 翌日の天気予報を確認しようとテレビをつけたら、電磁波がまるで身体をかき乱すように体内に入り、それまで感じていた心地よさが奪われてしまった。 そうか、瀬戸内海が取り去ってくれたものはこれだったのか。 日頃、いかに人工的なもので心身が鈍感になっていたかを思い知らされた。 文明の利器を完全に排除することはできないが、 最小限にとどめることで、人間本来の感覚は磨ける。 そういう感覚をもっと大事にしたいと思った。

瀬戸内海の心地よさをもう一度思い出し、増幅させ、再び穏やかなバランスを取り戻し、Cちゃんと寝っころがっておしゃべりに興じ、熟睡した。


心の声に従って訪れた尾道。 今回も数々の魅力的な出会いに恵まれた。

やっぱり旅はええね(広島弁)🍀

bottom of page